こんにちは、
阿蘇安彦です。
一般的には、神と悪魔は闘争し、
永遠に対立していると捉えられています。
しかし、白川神道の教えでは、
その前提を覆す概念と技が
伝承されているのです。
災いをおこす働きを
「禍津(まがつ)」と、
古神道では言います。
その「禍津(まがつ)」を、
言霊の力で「禍津日(まがつひ)」にして、
瞬時に神として祓い清める。
白川の祓詞である身禊祓には、
「八十禍津日神(やそまがつひのかみ)」と、
「大禍津日神(おほまがつひのかみ)」
という神様が出てきます。
つまり、日本では古来より、
どのような災いや罪穢れも、
神に変えてしまう概念と技が
神道の教えとして伝承されているのです。
このように、凶を吉に反転させることを
「逆吉(ぎゃくきち)」と呼びます。
人類の災いであり、国難を乗り超えるには
この「逆吉」の精神と技が必要です。
皆さまと一緒に唱えている
「とほかみえみため」
その8文字は、
人類が苦難を乗り越えてきた
精神と技の結集といえるでしょう。
阿蘇 安彦