【エクレル講師座談会 vol.12】皆さんからのご質問にお答えしました(後編)

その他

前回から大島さん、石原さん、阿蘇さんの3名で、
新たに皆さまからいただいたご質問にお答えいただいています。

まだ、前編をご覧になっていない方はコチラからご覧ください。

それでは、後編の記事もお楽しみください。

大島:前回から、講師3人で皆さまからいただいたご質問にお答えしています。
それでは、続いてのご質問にまいります。

デジタルの「とほかみえみため」と一緒に唱えると、なぜか最後のほうで言葉がずれます。
これは気にしなくていいですか?

大島:ということですが、いかがでしょうか。

阿蘇:祓詞の練習用の音声を「とほかみアカデミー」や、今はYou Tubeでも「とほかみえみため」のボーカロイドを聞くことができます。
それに合わせて唱えているときに、音程などがずれてしまうということだと思います。
まず、「ずれてしまう」というのがちゃんと自覚できるっていうのは、言う声と聞く声を同時に意識できているということですよね。
それをちゃんと意識できているということなので、それはいいことですよね。
あとは、あまりずれたことを気にしすぎなくてもいいかと思います。
当然、ぴったり合うに越したことはありませんが、その人の声質もあるでしょうし、あんまり気にしすぎないようにしてほしいですね。

大島:石原さん、いかがでしょう。

石原:本当に阿蘇さんのおっしゃるとおりで、気にしなくていいですよね。
「とほかみえみため」っていう言葉は、音程というよりも、本当の意味で「1/fゆらぎ」と言いますか、今出している肉声とは関係ないところで、その音がずっと残り続けるっていうようなところがあります。
なので、そういう意味では、本当に気にしないで良いと思いますね。

大島:この方が音程のことをおっしゃっているのか、テンポのことをおっしゃっているのか、どちらかはちょっと分からないんですけれど、なるべくテンポを合わせる、そして音程を合わせるっていうのは、響きを合わせるっていうことが目的なんですよね。
つまり、ボーカロイドっていうのは本当に無機質に唱えているので、それが、いわゆる意図を持たない、念の入っていない響きになります。
なので、それに合わせるという意味で合わせてみてほしいです。
人によっては、ボーカロイドは女性の声で高い音なので、「ボーカロイドと同じ声出せませんよ」っていう人もいると思うんですけれど、音程がずれていたとしても、その響き合いを感じてチューニングするようなつもりで唱えていただく。
あるいは、テンポもですね、テンポっていうのは、ボーカロイドの場合は、本当に一定のテンポで唱えているので、情緒によって早くなったり遅くなったりということがありません。
そういう意味では、テンポに関してはなるべく合わせていったほうが、自分自身の境地を整える上ではいいと思うんですね。
ですから、テンポと響きを合わせるようなつもりで唱えていただくと、よりいいのではないかなと思いますね。

阿蘇:あと一つ、このご質問に直接の回答じゃないんですけども、本当に、ボーカロイドと一緒に奏上するっていうときの注意点があります。
アナログとデジタルの違いになりますが、アナログの人間の場合、少し立ち上がりが遅いと言いますか、最初からはスピードが合わないということが、われわれの実験で結構あったんですよね。
七沢先生の師匠の高濱浩先生は「とほかみえみため」の最初の「と」の音で神様とつながるっておっしゃっています。
これはもう、デジタル的な意味だと思うんですね。
人間・アナログ的な、だんだん、だんだん高まって、ようやくつながるっていう感じではなくて、もう最初の瞬間にスイッチ入ってつながるということです。
なので、そのようなデジタル的なつながりっていうのを、デジタルから学ぶっていうのは、ボーカロイドで奏上するときに大事なポイントだと思いましたので、少し補足させていただきます。

大島:ありがとうございます。
続きましてのご質問です。

どうも私は音痴のようです。
練習用の祝詞にどうも上手く合いません。
どんなところに気をつければいいでしょうか。
お教えください。

大島:というご質問です。
こちらは石原さん、いかがでしょう。

石原:一つは、こちらもあんまり気にしすぎずに、自分をまずリラックスさせるということですね。
力を抜いて、自分の声を張らないようにしていただければと思います。
歌ではないので、その音程に合わせるというよりも、流れてくるボーカロイドによく耳を澄ませる感じです。
そして、力を抜いて合わせていくということが本当の意味で空間に響く、きちんと現実にも作用を与える「とほかみえみため」になります。
そういう意味では、歌ではなく、耳を澄ませて、力を抜いて、無理なく合わせるということが大事かなと思います。

大島:ありがとうございます。
阿蘇さん、いかがでしょう。

阿蘇:僕もジャイアン並みに音痴で、以前、本気で歌っていたのに、わざとウケを狙って下手に歌っていると思われたくらいなんですけども。
音痴の人って多分、自分で合っているかどうかも分からないと思うんですよ。
ただ、先ほど石原さんが言われたことは本当に大事ですので、そういう所に気をつけてやるのは、まずは大切ですね。
それと、ボーカロイドとか人とかに合わせようとすると、結構難しいと思うんです。
ですので、ボーカロイドというデジタルを利用するほうが、多分やりやすいと思うんですよね。
デジタルの中には、音だけじゃない周波数なども含まれるように研究開発していますので、そこに合わせるようにしてみていただきたいです。
音楽だと、いろいろ情緒とか、音程とか気にしなきゃいけないんですけど、祓詞の場合、逆にそういう抑揚をつけないので、音痴の人でも大丈夫じゃないかなと、私は思っています。

大島:音痴っていうのも、厳密に言うと、本当の音痴の人ってずれているのには気付かないんですよね。
ずれている自覚があるっていうことは、そんなに音痴じゃないと思うんですよ。
それを客観視できているわけですからね。
他に一つの方法として、祝詞をしっかり聞いて、自分の出している声を両方聞くっていうのが一つの対応策だと思うんですね。
そして、ずれが分かるわけですから、それに合わせてくことも実はできるわけで、自分の唱えた声をまた客観的に聞くということが、祝詞を唱える上でいい修行になります。
だから、そこはチャレンジしてみるのもいいと思います。

ただ、祝詞を唱える上で、ずれていることはそんなに問題ではないので、変に劣等感を持たないでいただきたいです。
修行としてよく聞いて、よく唱えるっていうことができる、環境というか、状態ですので、それは逆に生かしていただいて。
音程を合わせるようにするだけで、深いお祓いの境地を掴んでいけると思いますので、それをマイナスと捉えないで、プラスとしてちょっとチャレンジしてみるのも楽しいかなと思います。

ということで、今日も皆さんからお寄せいただいたご質問にお答えさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
阿蘇さん、石原さん、今回もありがとうございました。

阿蘇:ありがとうございました。

石原:ありがとうございました。


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