皆さんこんにちは、
内海昭徳です。
7月になりましたね。
日本各地が梅雨らしからぬ
局地的豪雨に見舞われています。
梅雨が明けて夏になっても
酷暑の合間のゲリラ豪雨や
秋にかけては、昨年のような
超大型台風の懸念など
ひと昔前では考えられなかったような
水害の頻発に備えるべき時代になりました。
万物の根源、とも解せる
水の力がこれほど
天地の間で荒れていることは
この大変化の時代にあっての
幽の世界の働きの現れなのかもしれません。
水は五行の神でもありますが
「とほかみ」の深奥である
天之御中主神にも通じるものですから
そのまま、宇宙の根源の働きに
つながる象徴でもあります。
老子道徳経には
「上善如水」という
有名な語句があり
(日本酒の銘柄として馴染みのある方も多いかもしれません)
全てのいのちを生かし
また柔軟で争わず、
自在に方円の器に従う
その融通無碍な水の性質は
道(タオ)のありようの
理想として例えられています。
宇宙の根源・幽の世界の
不変の働きを「不易」とするなら
そこから発する顕の世界の
多様な変化の現れは「易」と取れます。
「とほかみえみため」の言霊は
「不易と易」「幽と顕」の
そのどちらにも通じ
そして最適な働きを
結ぶことのできる、
水の性質の神髄を
無限に含みもつ言霊とも言えるでしょう。
また、例えば海面が大荒れでも
深い海底は泰然と鎮まっているように
激しい現象の変化の中にあっても
自分の五魂が波立たないよう
平安清明のあり方を
整えてくれる言霊でもありますね。
さらに阿蘇さんのご専門の通り
水は情報の媒質でもありますから
水害、水難が想定される
これからの時期に
水を通して
「とほかみえみため」
の働きを伝播させることも
この時代に大なる貢献になるかもしれません。
2020年の下半期も
世相は大いに荒れそうですが
水のような自在の心
明鏡止水の澄んだ心で
今月も日々、
「とほかみえみため」
の働きを深めて参りましょう。