白川伯家が護った「とほかみえみため」

歴史

皆さん、こんにちは!
石原政樹です。

皆さんお元気でお過ごしでしょうか?


さて、明治政府が掲げた「王政復古」は江戸幕府を破壊するための大義名分に過ぎませんでした。


「王政復古」とは、武家政治・共和制などを廃し、再びもとの君主政体に復することです。


彼らにとって天皇の神なる力、国を統(す)べる力が発動するのは自分たちが権力を掌握する上で邪魔だったのでしょう。


その統べる力の源こそ「とほかみえみため」でした。


「とほかみえみため」を世に知らしめた「三種祓(さんしゅのはらい)」は白川伯家神道で最初に唱える重要な祓詞(はらいことば)です。

白川神祇伯王家はこの「とほかみえみため」を千年以上、護り伝えてきました。

この伯家の時代的背景について、
さらに触れてみましょう。
これには古代から連綿と続いてきた律令制が深く関係しています。


律令制の特徴は二官、「神祇官」と「太政官」が置かれたことです。
神祇官とは、もともと政治を司る太政官よりも上の位に置かれ、
国家の祭祀を司る官庁でした。


ちなみに太政官の上に神祇官があることは、日本のオリジナルです。
律令制の導入元である、中国にはないのです。


この順序には重大な意味があります。
古代社会には、

カミ(神)
キミ(君)
オミ(臣)
タミ(民)
イミ(忌)

という階層がありました。
次回はこの構造の意味についてお伝えします。

(つづく)

ABOUT US

禅僧の祖父の影響で、子どもの頃から禅や各種瞑想に親しむ。20代後半、10時間を超える瞑想中にエネルギーが覚醒、一切の存在と融合するという神秘体験をする。
その後、少林拳、少林武術、太極拳、古武術、レイキ、気功、気導術、ヴィパッサナー、肥田式強健術、等を学ぶ。崇山少林寺では14代館長釈永信管長より、動功の免許を拝受。
現在はneten株式会社顧問・白川伯家神道を継承する一般社団法人白川学館理事を勤める。
祓い・鎮魂・言霊・netenテクノロジーこそが時代のあらゆる局面を解決できる鍵であることを実感、その普及に尽力している

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21 件のコメント

  • 石原さん、いつもありがとうございます。
    「白川神祇伯王家はこの「とほかみえみため」を千年以上、護り伝えてきました。」とのこと
    長い年月の中で、様々な抵抗や残念な事態があったにもかかわらず、
    今こうして日々真の貴重な情報がわたしたちにもたらされていることに感謝すると共に
    これからはわたしたちが「とほかみえみため」を日々実践し、護り伝えていかなければと
    決意するところです。
    つづきもたのしみです!
    ありがとうございます。

  • 毎回、メールを期待して読んでおります。有難う御座います。

  •   石原さん、いつも、真実の情報を、ありがとうございます。分かりやすかったです。次回も楽しみにしております。

  • 日本の神祇官というのは、
    各国にあった単なる祭祀階級とは違うのが、
    政治的な権力者と権威としての天皇というのが
    日本の特徴なのか?と思われましたが・・・

    焚書坑儒から始皇帝に阿諛追従をする神仙道、
    漢王朝の儒官、武帝や則天武后と道家、チンギス・ハンと長春真人、フビライと楊蓮真呵、
    コンスタンティヌス帝とテオドシウス帝と司教アンブロシウス、政治指導者と宗教指導者を一人が兼ねるローマ帝国・・・
    ムハンマド、イスラムのカリフ、原始的なアミニズムの祭祀者の特権階級化、ニコライ二世とラスプーチン
    無宗教という宗教?のノーメン・クラツーラ、徳川将軍家と林羅山や新井白石・・
    等々と思い浮かべても、祭祀者や祭祀階級が、特権的な権力や貪官汚吏のように、
    ならない事例というのは・・・人格の陶冶に成功した一部の個人を除いて、
    ほかの国では例がないのかもしれないな、
    という氣がしましたが、
    あるいはこれこそが
    ・・・そもそも、とほかみえみための作用か?と。
    白川は宗教ではない・・・という理由といいますか、
    権力者との癒着を遠津御親神が喜ぶわけもないので・・・

    とほかみえみため、の威力がはっきりします。

    ありがとうございます。

  • 「王政復古」=「天皇制復古」ではないという事でしょうか?私の浅薄な知識では恐れ多い事ですが、「天皇陛下」を表に立てながら、裏というか、その下で、武家の時代にそれまで封じ込められていた公家と幕府より軽んじられていた外様大名とその下級武士達が政権を奪う目的で起こしたと理解してました。名刺天皇陛下におかれては、諸説飛び交っていますが、真実のところは不明かと?しかし、私の中に、いつ頃からそんな想いが芽生えたのか定かではありませんが江戸後期に、天皇家が、表と裏に別れたという事を知った様です。自分の事なのに、ハッキリと「何故」と思い出して言えないもどかしさを抱えながら日々を生きるための忙しさに紛れて忘れていました。歴史は常に一部の真実を含んだ、時の権力者達に都合よく書き換えられ、喧伝されてきました。日本古来からの真実の歴史に目覚める機会を与えて下さる「とほかみえみため」のプロジェクト感謝です。

  • 「カミ・キミ・オミ・タミ・イミ」の真実の階層についてはプロジェクト-Kの動画にも触れられておりましたが、まだストンと心に落ちていないというのが素直な感覚です。頭の理解で無く、心で受け止めたく思っていましたので、この機会は願ったり、叶ったりです。有難うございます。

  • 石原様
    ありがとうございます!
    毎日楽しみにしております!

    階級の意味、関心があります。
    『臣』です。
    ずっと若い頃、自分の事を夢に見ました。
    その時の名前に『臣』がついていました。
    その意味を知りたいと思います!

    次回を楽しみにしております!

  • 朝起きてから「とほかみえみため」
    ご飯を用意しながら「とほかみえみため」
    通勤時にも「とほかみえみため」
    かなり日常に浸透しています。

    今朝は、職場の掃除をするとき、
    床の雑巾がけをしながら「とほかみえみため」を唱えていました。
    以前、七沢先生が鎮魂をした後に掃除をされた空間がとても清浄な空間になっていたというような
    お話を思い出し、五魂を中府に鎮め、「とほかみえみため」を唱えながら丁寧に床を拭きました。

    私が和の成功法則を学び、祓い・鎮魂・言霊を実践するようになって
    一番の変化は、掃除が好きになったことです。

    祓うことを徹底すると、気持ちが清々しくなります。
    不要だと感じる物を整理し、身の回りの物を最低限に減らしました。

    職場の床掃除も、以前はクイックルワイパーを使って簡単に済ませていましたが、
    それから、モップに変わり、今では雑巾で拭くようになりました。

    私の職場は、古い木造の小学校なので、床を雑巾がけすると
    光が反射してとても気持ちいいのです。

    今では、学校中の気になるところをこまめに掃除するようになりました。
    視界に入るところで汚れている部分は、自分自身にたまった罪・穢れなんだと思い、
    掃除して祓い清めています。

    こまめに掃除しても、すぐ汚れてしまうので、
    自分自身にもこれほど毎日罪・穢れがため込まれていくのだなと痛感しています。

    本当に毎日の実践の積み重ねが大事なんですね。
    仏弟子の周利槃特が、ひたすら「掃除すること」を続け
    三毒を祓い、悟りを開いたという話に習い、

    祓い・鎮魂・言霊・掃除を日々の実践として続けていきます。

    今日もありがとうございました。
    毎日の先生方のコラム、とても楽しみにしています。

  • 意識には階層があると教わりました。
    それにあわせて人間社会も階層がつくられて
    いるのでしょうか?
    神・君・臣・民・忌を順序づけている法則が
    気になります。
    次回のコラムも楽しみにしています。

  • 本当の日本の歴史が分かり勉強させて頂いてます。とほかみえみためを毎日唱えてます。家族や友人にも知らせてます。ありがたいです。